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クリスチャン新聞に意見書を送付しました。

2022.10.07   お知らせ 

アンドリュー・マーリン著(岡谷和作訳)『LGBTと聖書の福音』(いのちの ことば社、2020年)の出版と、その後の報道に対し、以下の通り、意見書をクリスチャン新聞に送付致しました。


いのちのことば社、クリスチャン新聞編集部の皆様へ

いのちのことば社の出版される書籍、クリスチャン新聞が発信される情報から学び、養われてきた者として、御社、御紙に感謝を申しあげます。

長年、いのちのことば社は、日本をみことばの光で照らす灯台の働きをしてこられました。特に、日本における福音派のオピニオンリーダーとして活躍してこられたことは、誰もが認めるところです。しかし、率直に申しますと、昨今の御社、御紙のLGBT問題に関する出版、報道傾向を見ますと、その灯台のともしびが消えかかっているのではないか、という危惧を抱かざるをえません。

アンドリュー・マーリン著(岡谷和作訳)『LGBTと聖書の福音』(いのちのことば社、2020年)の出版と、その後のクリスチャン新聞の報道を見ますと、LGBT問題に関して聖書的議論が尽くされたとはとうてい言えない状況であるにもかかわらず、LGBT支持に舵を切ったように見受けられます。

著者のアンドリュー・マーリンも、御社、御紙も、福音派を自認しておられます。福音派は「聖書は神の霊感によって書かれ、誤り無い神のことばであるという、聖書の十全霊感(聖書信仰)を信じるすべての教会」(WikiPedia)と定義されています。この信仰に立てば、まず聖書が何を語っているのかに耳を傾ける必要があります。ところが、マーリンの著書は、LGBTに関して聖書的な議論を尽くしたとは言いがたいもので、聖書の歪曲であると思われる記述もあります。

そこで、NBUSでは、日本におけるLGBTに関する聖書的議論に資するため、マーリンの著書に対して批判的な考察を行った論文を翻訳し(抄訳)、公開することにいたしました。著者はロバート・ギャグノン(Robert Gagnon)博士という新約聖書学者で、ギリシャ語の原文にまで踏み込み、マーリンの著書に対する批評を聖書的に行っています(添付にてお送りします)。この文書は、日本の福音派におけるLGBT問題に関する議論を深める上で、貴重な資料であると考えます。また、報道の公平性を担保するという意味で、クリスチャン新聞紙上で取り上げていただく価値のあるものであると思っております。どうか皆様にご一読いただき、ご意見を賜りたいと思います。

先ほどの福音派の定義に戻りますが、福音派は「聖書の十全信仰」が土台です。これは、次の2テモテ42に従った立場でもあります。

みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。 

皆様も当然、このみことばに従って、日本の教会と社会のために労しておられると思います。しかし、このみことばには次のような警告が伴っています。

というのは、人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳に心地よい話を聞こうと、自分の好みにしたがって自分たちのために教師を寄せ集め、

真理から耳を背け、作り話にそれて行くような時代になるからです。(2テモテ434

私たちに必要なのは、真理に従うことです。「真理に逆らっては何もすることができない」(2コリント13:8)ためです。この世の受けが悪くても、神の働きを進めるためにはみことばの真理に従う必要があります。

また、使徒ペテロは次のように語っています。

あなたがたは真理に従うことによって、たましいを清め、偽りのない兄弟愛を抱くようになったのですから、きよい心で互いに熱く愛し合いなさい。(1ペテロ122

ペテロが言うように、真理は愛の土台です。LGBTコミュニティの人々を愛するには、まず真理に立つ必要があります。この点は、ギャグノン博士の論文でも強調されている点です。

以上、意見書をお読みいただき、ありがとうございました。NBUSは、今後もみことばに基づいてLGBT問題に関する情報を発信していきますので、フォローしていただけると幸いです。

NBUS呼びかけ人一同