Q&A

聖書には「同性愛」という言葉は出てきませんが、それに相当する言葉はなんですか。

ゲイ神学について 

「同性愛」、英語での”Homosexuality”「ホモセクシュアリティー」という言葉は比較的最近の言葉で、1890年代につくられた語彙です。従って、「同性愛」という言葉は一般的に日本語訳の聖書には出てきませんが、いろいろな表現によって表されています。新改訳聖書は「男娼」や「男色」という言葉を使っています。(申命記23:17、Ⅰ列王記14:24、Ⅰコリント6:9)「男娼」(ギリシャ語の「マラコイ」)を直訳すれば、「柔らかい」という意味ですが、文脈によっては「女らしい男」、あるいは、男性の売春(新約聖書時代のコリントでは特に「神殿男娼」の可能性があります)。男色(ギリシャ語の「アルセノコイタイ」)の直訳は、「男と寝る者」ですが、男性間の性行為を意味しました。これはパウロがレビ記18:22では「女と寝るように、男と寝(る)」ことを禁止している戒めを指して新しく作った言葉だと思われています。創世記19:5では男たちを「知りたい」という表現も使われました。「知る」とは「寝る」と同じ意味で、親密な性的関係を意味します。また、ユダの手紙7節では、「不自然な肉欲」という言葉が使われています。ローマ1章では「自然な用を捨てて」または「男が男と恥ずべきことを行う」などの表現で同性愛関係を表しています。


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